神田ヴィレッジ中川

名古屋市内にある賃貸型のマンション「神田ヴィレッジ中川」。１８戸全て違うタイプの間取りで、部屋を自由にリノベートできる「夢のような部屋」として、いま注目されています。さらに屋上には、住人が自由に使える憩いの場として８０�uもの緑地を備えた庭園が広がります。ヒートアイランド現象の緩和や、省エネ対策でも定評のある屋上緑化ですが、こちらの一番の目的はコミュニティ。先日行われたバーベキューパーティで、プロデュースをされている神田健治さんと入居者の方にこの空間についてお話を伺ってきました。

オーナーの 神田 健治 様

「今、マンションの隣に誰が住んでいるかすら分からないのがほとんどじゃないですか？それじゃ寂しいですよね。だから住人が一緒になって楽しめる空間を提供する、それがこの『屋上庭園』の一番 のポイントだと思っています。

まず、建築時に屋上までエレベーターを繋げることは絶対でしたね。良くあるマンションは最上階から階段だったり、締め切られていたりで屋上を使うことが前提では作られていないでしょ。でもそれってかなりもったいないと思うんです。エレベーターを屋上につなげる費用って実は大したことないし、屋上で起こりうる危険なことは回避できるような設計をすればいいだけ。それで入居者が自由に使える「広い庭」を提供できるんですから、やらない手はないですよ。それに、都心部でバーベキューやパーティが出来る公園や空間ってほとんどないでしょ。それが、自分の家の屋上でできたら、嬉しいじゃないですか。食材や机、椅子を運んだりするのもエレベーターで上げるだけですからね。

またこの庭園は『私が楽しめる空間』であることを前提に考えました。自分達が先導して楽しいことをすることで、こんな風に屋上が使えるんだって気づいてもらえるでしょ。今では、バーベキューもパーティも思いつく限り色んなイベントをここで開催して、皆さんとの絆を深めています。」

「これだけ広い空間なら30 人でも50 人でも呼べるから、友達の友達の･･･ってコミュニティの輪も広がると思うんです。この前は入居者の友達から貸切でワインパーティをしてみたいって提案があったので、面白そうって二つ返事で実施しました。今度は入居者に洋菓子作りの先生が教室をされているので、お茶会を含んだお菓子パーティをしたいなって考えています。入居者にとって、単に住むだけではなくプラス「PLAY」が叶う家、そんなことを15・6 年前から構想してました。今、それが現実になってとても充実しています。

また、芝生の手入れ方法や水はけ、庭園の重量などの専門的なハード面に関しは、「東邦レオ」さんに手取り足取り教えてもらってます。分からないことがあるといつでもすぐに電話してね（笑）。緑化や庭園に関しては全然分からないってオーナーさんでも、庭園を屋上に作りたいという思いをぶつけるだけで、きっと信頼できるパートナーになってくれると思いますよ。」