第12回目となる屋上緑化取材日記では、大阪と京都の中間に位置する高槻市において1965年から地域に根ざした医療を実践されている「北摂総合病院」を訪問しました。
年間4500人もの新入院患者を受け入れ、内科系・外科系・整形外科・小児科の救急指定病院としても活動を行っており、総勢500人を超えるスタッフが地域の医療を支えています。
2006年5月に高層階の三角形状が特徴的な新施設に移転された「北摂総合病院」。施設設計にあたっては、「地域にひらかれた病院」「患者さまのための病院」そして「従来の病院らしくない病院」といった病院の理想を実現するため、患者にやすらぎと安心感を与える明るく開放的な建物を目指されたそうです。
先進の医療と同時に、くつろぎの空間を提供するため4階屋上には、「眺める庭」「憩う庭」とテーマを分けた2つの大きな庭園が広がります。荷重設定が(1m2当り約60kg)と厳しい条件下の中、「エコグリーンマットシステム」や「R−パレットシステム」といった超軽量の緑化システムが活用され、豊かな庭園が実現しました。
この北摂総合病院に屋上庭園が設けられた目的やその背景について、ご設計を手掛けられた株式会社大林組 建築設計部 副主査の増田 徹さんにお話を伺いました。インタビューは東邦レオ株式会社 環境開発事業部の山口 薫です。ぜひご覧下さい。