屋上緑化実践事例・取材日記
「大阪ガス実験集合住宅NEXT21・屋上庭園」の巻

大阪ガス実験集合住宅NEXT21・屋上庭園

第五回目となる屋上緑化取材日記では、ゆとりある生活と、省エネルギー・環境保全の両立をテーマに、1993年に建設された大阪ガス実験集合住宅「NEXT21」を訪問しました。21世紀の都市型集合住宅のあり方を提案するため、5年間の居住実験が行なわれており、現在第二フェーズに入っています。

今回取材した「NEXT21」は、大阪行政の中心となる大阪府庁に程近い谷町六丁目にあり、周囲はビルやマンション、住宅に囲まれたところにありました。コンクリートの山とは対象的に、存在感のある緑がとても映える建物になっており、屋上だけではなく、各階のテラス、中庭、外構など到るところに植栽地があります。ここだけで約1000m2の緑地が確保されているそうです。また第一フェーズの5年間の居住実験で、22種の野鳥の飛来や21種の自生植物の生育も確認されるなど、自然と共生する住居になっています。

(左写真:1993年  右写真:1996年)
(左写真:1993年  右写真:1996年)

屋上庭園の植栽には、一般の土壌に比べ超軽量で、植物の生育に必要な土壌厚を多く確保することが出来る人工土壌「αベースW」や樹木地下支持システム「スーパーグランドサポート」、躯体の保護を行なうための耐根フィルムなどトータルな屋上緑化技術が利用されています。これら屋上庭園をめぐる自然環境、住環境の変化や、現在の維持管理について大阪ガス株式会社 都市圏営業部 副課長の加茂みどりさんにお話を伺いました。インタビューは、東邦レオ株式会社 松浦弘三です。ぜひご覧下さい。

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