第十回目となる屋上緑化取材日記では、圧倒的な緑のボリュームと商業施設が組み合わさった最新事例として、2003年10月7日大阪「なんば」にオープンしたばかりの「なんばパークス」を訪問しました。
オープンから1週間の総入場者数は約139万人と、当初の予定を大きく上回ったそうです(ゴールデンウィークにおける、六本木ヒルズの入場者数は約265万人)。現在も、平日・休日を問わず、多くの人で賑わっています。この「なんばパークス」の大きな特徴は、2階から8階まで、丘のように連続する約8,000m2(平方メートル)の屋上公園です。ここでは、235種類、約40,000株の植物が植栽されています。また一部の空間は、市民に菜園として貸し出しています。
植栽には、軽量で植物の生育だけでなく、施工性・安全性に優れた人工土壌「ビバソイル」をはじめ、高木を地下から強力に支える地下支柱「スーパーグランドサポート」、散水管理を省力化する「自動灌水設備」など、トータルな屋上緑化技術が利用されています。