第八回目となる屋上緑化取材日記では、12年前に屋上庭園を造られた千葉県松戸市にある「料亭富吉」を訪問しました。
松戸市は、江戸幕府が整備した水戸街道の宿場町として栄えたところです。「料亭富吉」の前には、大名の宿泊施設である本陣があったとのことで、周辺は整然とした趣のある街並みになっています。
今回取材した「料亭富吉」の庭園は、3階の個室から一望できる屋上の和風庭園です。築17年後のリフォーム屋上緑化のため、荷重面と防水面での対策が大きな問題だったそうです。特に階下が大広間で中央部分に柱がないことから、荷重がかけられない状況でした。そこで、緑化荷重の増加分を確保するため、押えコンクリートをなくすなどの対策がとられました。
植栽には、超軽量で、植物の生育に必要な土壌厚を多く確保することが出来る人工土壌「αベース」や、余分な水を速やかに排水する排水層「αウェーブシステム」、散水管理を省力化する「自動灌水設備」などトータルな屋上緑化技術で対応しています。
この料亭に屋上庭園を設けた目的やきっかけ、12年が経過した現在の状況を、ご主人である株式会社富吉 取締役社長の石井 一郎さんにお話を伺いました。インタビューは、東邦レオ株式会社 前田 正明です。ぜひご覧下さい。